Powered by Blogger.
【特集】 ローカル街歩き ~デンパサール編その4・アート・センター~ 


デンパサール?ええと、デンパサール空港というが、空港があるのはクタ地区であって、デンパサールではない。デンパサール、デンパサールと耳にはするが、実際、デンパサールという街は、一体どんな街なのだろう?実は、行った事がないという人もいるのでは?

デンパサールとは、州知事庁舎をはじめ州政府官庁のあるバリの中心であり、ここには地元住民の台所とも言える最大の市場もある。バリ島観光はクタやスミニャック、ヌサドゥアだけじゃない!


さあ、ディープなバリ庶民のセンター街、デンパサールについてもっと知ろう!

その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら


<アートセンターの巻>


ヌサ・インダ通りにあるアートセンターは、インドネシア語ではTaman Budaya Denpasarという。公園のような、ひとつの敷地の中に、屋内・屋外全部で10箇所ものステージが点在しており、バリの彫刻技術を駆使した独特で見事な建築物などを見ることもできる。


毎年ここでは、インドネシアの新学期前の長期休暇期間1ヶ月を利用し、同時期に‘バリ芸術祭(バリアートフェスティバル/Pesta Kesenian Bali=PKB )が開催され、丁度現在も、第38回目の芸術祭が開催されている。
さて、今回のローカル街歩きデンパサール編は、アートセンターでの芸術祭についてご紹介したい。・・・と、いうのは、バリ島に既に長期に渡り滞在してる人の中にも、実はまだ1度も芸術祭に行ったことがないという人が少なくないからだ。


バリ島内でも各県から厳選された芸術(各県には芸術家らによるチームが出向き、事前に審査をし、それをクリアして始めて出場権が得られるのだ)のみならず、国内・海外からの参加もあり、これらが毎日毎日、日替わりで1ヶ月間休みなく公演される舞台を鑑賞できる機会など通常はないし、しかも、すべて無料で観られるのだ。(今年の公演スケジュールはこちら)それも、好きなだけ。こんな贅沢はない。これを、長年に渡り逃して来たというあなた!何ともったいないことを!これを読んで、是非、行ってみてほしい。バリの一般庶民もたくさん訪れているので、人間ウォッチングだけでも、かなり楽しい。



まず、この時期の駐車状況だ。①アートセンター前の路上駐車②一般市民の庭を提供した‘Roda 2(2輪車)’‘Roda 4(4輪車)’の看板の矢印に従って路地や庭に入っていく③更に北側にあるISI Denpasar(インドネシア国立芸術研究大学)の駐車場を利用する・・・この順で、駐車場を確保しよう。

沢山の客が押し寄せるアートセンター付近には、駐車案内係もスタンバイしているので、指示に従おう。


アートセンターには、午前10時頃から自由に入れ、午前中の公演は11時からのものが多く、午後は2時頃から始まり、最終公演は8時から終了までだ。1日に平均7-8グループが公演する。参加グループは皆、公演前に簡単なリハーサルや立ち位置、音響セットの確認などをして万全を期して臨む。継承が難しくなった珍しい地方伝統芸能・工夫を凝らした現代音楽と舞踊の他、各県対抗の芸能コンテストなど興味深いものが見られる。事前にプログラムを調べて行くのも良し、行き当たりばったりで行くのも、予想外の凄い芸能が見られたりしてまた面白い。

公演前の準備の様子

公演前の準備の様子

舞台のない空き時間には、各県からの独特な手工芸品を販売展示しているコーナーや、芸術品を販売する店を覗いてみよう。様々な種類の手編みの籠や、手織物、お面、金銀細工・アクセサリー、お香などが比較的安く手に入る。店や部屋の装飾品をバリっぽくしたいなどという人も見てみるといい。掘り出し物が見つかるかも。昼間なら木陰を探して休憩するのもいい。



何か食べるもの?橋を渡ったワンティランという会場のそばに‘クリネールコーナー’があり、美味しそうな匂いが風に乗って漂ってくる。


ここには、各県からの郷土料理の店が軒を並べ、安価で提供している。食べられる人は、美味しいので、是非、試してみてほしい。その代わり、辛いし、その後の腹の調子には責任は持ちかねる。何を注文していいか判らない場合は、食べている人の皿や飲み物を示して、あれと同じものを・・・と、売店のおばさんに言うのも良いだろう。ウサギのサテ、タニシのサテ等という珍味もあるぞ。


アートセンター西側奥には、広い場所に沢山のローカル物の売店が密集した場所がある。服・靴・文房具・かばん・おもちゃetc・・・子供のためのミニ遊園地さながら、観覧車やメリーゴーランド、小さいジェットコースター、ゲーム機等を設置した場所もある。これはこれで、お国柄が感じられて面白い場面が盛りだくさん。酷く混雑しているので、一応、スリや引ったくりには気をつけるに越したことはない。また、足元が悪いので注意しよう。


公演前の舞台の観客席は誰もいないが、そろそろ始まるかという時刻になると、何処からともなくワラワラと人々が集まってきて、地面に座る者、階段に腰掛ける者、立ち見する者・・・あっという間に会場はいっぱいになる。


しかし、鑑賞スタイルは日本のそれとは違う。飲み食いしながらの鑑賞はさすがに最近は見かけないが、日本のように面白くないものを我慢して終了まで見続けることはない。内容がつまらなければ、観客はとっとといなくなるし、へたな演技には冷やかしの声がかかり、お喋りも聞こえる。そのように、直接的にものの良し悪しを行動で表す観客の様子は、即、公演内容のバロメーターともなる、大変シビアなものなのだ。芸能に頻繁に触れている地元観客の目を甘く見てはいけないということだ。



今年のバリ芸術祭も、折り返し地点をそろそろ越える。残った半月の内に、今年こそは、是非一度、行ってみて欲しいと思う。

【特集】 ローカル街歩き ~デンパサール編その3~ 


デンパサール?ええと、デンパサール空港というが、空港があるのはクタ地区であって、デンパサールではない。デンパサール、デンパサールと耳にはするが、実際、デンパサールという街は、一体どんな街なのだろう?実は、行った事がないという人もいるのでは?

デンパサールとは、州知事庁舎をはじめ州政府官庁のあるバリの中心であり、ここには地元住民の台所とも言える最大の市場もある。バリ島観光はクタやスミニャック、ヌサドゥアだけじゃない!


さあ、ディープなバリ庶民のセンター街、デンパサールについてもっと知ろう!

その1はこちら
その2はこちら


<ハヤム・ウルック~ラヤ・ププタンの巻>

デンパサール編その1で訪れたププタン広場をサヌール方面へと進むと、ハヤム・ウルック通り(Jl.Hayam Wuruk)につながっていく。



一つ目の信号を左折すれば、クレネン市場(Pasar Kreneng)。夜にはセンゴールと呼ばれる夜市が立ち、大勢の住民で賑わう。




ローカルの品々にはパクリ物がおおく、ブランド品もここまでくると笑えるというくらいのレベルに落とされる。定価がついている物もあるが、店主と仲良くなってうまく交渉すれば負けてくれる。不思議なものがあふれるほどあるので、一度覗いて見てほしい。



さて、先ほどの大通りに戻ろう。さらに進み二つ目の信号を左折すればヌサ・インダ通り(Jl.Nusa Indah)で、バリ・アート・フェスティバル(Pesta Kesenian Bali/PKB)会場のアートセンター(Taman Budaya Denpasar/Art Center)がある。


via bali.bisnis.com

大きな木々の生えた公園のような敷地の中に、屋外・屋内いくつものステージがある。建築物は、バリの彫刻などを駆使した見事なものだ。フェスティバル期間中の一ヶ月の間には、バリ州内の厳選された芸能の他、インドネシア国内の芸能や世界各国からの参加もあり、普段到底見られない貴重な文化芸能を間近でしかも無料で毎日毎日鑑賞できる。各県からの民芸品や名物料理も楽しめる。是非、足を運んでほしい。


via anekawisata.com

ハヤム・ウルック通りを更に行くと、賑やかな店舗が続く。EF (English First)という英語塾や大学があるせいか、若者向けのカフェが最近増えている。エカプリント(Eka Print)は、24時間営業の印刷屋。夜中のプリントやコピーならここでできる。BPJS(社会保障機関)の事務所もこの付近左手にある。

Break Cafe

三叉路が出てきたら、右折してみよう。それが、ムルデカ通り(Jl.Merdeka)だ。ここにも、最近しゃれたカフェがどんどんできている。ぐうっと道なりに左方向に曲がると、ローカル飯屋タンギー(Warung Tangie)があり、同じ並びにちゃんとした、なかなかの喫茶店Alley Wey Cafeがある。



昼間なら、その先、左の細い路地を入ったどん突きにあるグラバリ(Gula Bali The Joglo)に行ってみよう。路地の入り口には看板が出ている。こんな住宅街に?え?普通の家?と思いきやジョグロと呼ばれる屋根の高いジャワ風の建物に、お客がぎっしり!地元軽食ティパッ・チャントッや、デザートのシンコンサルジュは一押し。しかも、安い。混んでいるから、相席でもローカルの人々と譲り合って仲良く食べよう。



日本総領事館方面に向かう通りJl.Prof Moch Yaminは、ネズミ捕り通り(笑)と言いたくなるぐらい頻繁に警察が違反車両を捕まえているので、ご注意あれ。さて、角に総領事館を見ながら左折し、サヌール方面を目指す。左角にはワルンテコ(Warung Tekko)がある。


ロータリーまで来たらUターンし、ラヤ・ププタン通り(Jl.Raya Puputan)に入って十数メートル左側、そこにローカル食堂が並んでいる。丁度、中央分離帯にお祈りの祠がある前あたり。嬉しいローカル飯屋のオンパレードだ。手前からバビグリンBabi Gulingサテ・ルックルック(Sate lukluk)、民家を挟んでワルン・スランディ(Warung Selanadi)ワルン・ジェルマン(Warung Jerman)と続いている。



どこも旨いのだが、今回はワルン・ジェルマンのティパット・クワ(Tipat Kuah)。民家との境に歯医者の診療所があるところが、またローカルっぽい。奥まっていて気づかず通り過ぎてしまいそうな店だが、思い切って入ってみてほしい。ジェルマンはドイツのことではなく、甘いみかん(Jeruk Manis)の略だ。

テイパットというと、もっちりした茹で飯に野菜と肉が少し付くぐらいの軽いものと思いきや、サテ・リリット、カチャンゴレン、サユール・ウラブ、クラパゴレン、アヤム、ゆで卵、カリカリの揚げ物、、、と、どれも主役になりうるおかずが、一同にティパットの周りに集合し、スープ=クワの中で泳ぎだす感じ。そして、好きなら別に付いてくるスープも入れてしまおう。軽いどころか、十分すぎるほど十分な満足感だ。


サテ・ルックルックでは、甘ダレのサテバビ(豚サテ)と、甘くないサテサピ(牛サテ)が選べる。どちらも、グッド。日替わりで毎日四軒巡りもいいかもしれない。
via Tribun Bali

ローカル街歩きその3は、ここまで。更に続くデンパサール街歩き。次は、あなたの知っている場所がでてくるだろうか・・・お楽しみに~!



共愛メディカルサービスバリ分院の小林先生に聞きました ⑨


海外で生活する中で、心配なのは病気や怪我をした時の医療面です。

当情報誌では、バリ島在住者や旅行者の方に安心・安全の医療を提供している、共愛メディカルサービスバリ分院の日本人医療スタッフ・小林先生へ、バリ島(インドネシア)で生活する中で注意したい事等を、インタビューしてきました。


第九回目の今回は、インドネシアで発症率の高い病気」です。



-小林先生より-


インドネシアの食事は、一般的に高カロリー高脂肪・塩辛い食事が多く、野菜や海草類が不足しがちです。また、車やバイクでの移動が多く、慢性的な運動不足にもなりがちです。これらにより、糖尿病や心臓病、動脈硬化を患う方が多いです。
インドネシアでは、少し前まで健康診断がありませんでした。
その為、病気が分かった時には既に手遅れとなるケースが多く、早くして亡くなる方が沢山います。

最近は人々の意識も変わり始め、企業で健康診断の受診を義務付けているところも増えてきています。共愛バリでも企業検診を取り扱っています。


*****************************************************




次回は、「インドネシアでよく聞くMasuk AnginとPanas Dalamってどういう症状?」です。

【特集】 ローカル街歩き ~デンパサール編その2~ 


デンパサール?ええと、デンパサール空港というが、空港があるのはクタ地区であって、デンパサールではない。デンパサール、デンパサールと耳にはするが、実際、デンパサールという街は、一体どんな街なのだろう?実は、行った事がないという人もいるのでは?

デンパサールとは、州知事庁舎をはじめ州政府官庁のあるバリの中心であり、ここには地元住民の台所とも言える最大の市場もある。バリ島観光はクタやスミニャック、ヌサドゥアだけじゃない!


さあ、ディープなバリ庶民のセンター街、デンパサールについてもっと知ろう!

その1はこちら



<トゥクウマール~ディポネゴロの巻>



今回の街歩きは、これまた庶民色の濃いトゥクウマール通り(Jl.Teuku Umar)からディポネゴロ通り(Jl.Diponegoro)をご案内しよう。普通の観光では絶対と言ってもいいほど行かない通りだ。旨くて安いローカル飯屋もいっぱいある。一応、ご紹介はするが、その後腹を壊したなどと言われると困るので、当方としては責任は一切取らない事を、予め了承しておくように。
トゥクウマール通りは、デンパサールの中心地より西側(クロボカン方面)へ向かう通りだ。最近、中央分離帯が設置され路上駐車が禁止されている為、客が入らず潰れた店が多いらしい。誠に残念だ。クタ方面から北上するイマンボンジョール通りからもこの通りに入れる。では、西から東方向に道を辿ってみよう。

この通りの両脇には、世界の縮小版みたいに、各種様々な料理屋が並んでいる。大きいものから気づかないほど小さいものまで。しかし、大きいからといって旨いとは限らない。ローカル飯を食べてみたいなら、一度は是非行ってみよう。



2つ目の信号手前左手にはチャック・ハル(Cak Har)という蟹料理屋がある。安く蟹料理が食べられる地元人気の店だ。更に、デンパサール方面に向かうと、右手UFOという看板の隣には、古くからの本格的インド料理店シタラ(Sitara Indian Restoran)がある。更に行くと左手にはカシイブ(Rumah Sakit Kaih Ibu)という病院が見えてくる。


Via @NTMCLantasPolri
その先、六叉路になっている大きな交差点がある。右手にアカサカ(Karaoke Akasaka)というカラオケ屋(実に危ないので行かないほうが身の為)が見える。ダンキンドーナッツの脇を通って進むと、右手にマッカサル地方の麺専門店Mi Makkasarがある。旨いが量が半端じゃない。斜め前には、ガルーダ・ウィスヌ(Toko Garuda Wisnu)という文房具・書籍屋。この店もかなりディープ。学校の教科書なども売っている。同じ並びにデポットバリDepot Baliという中華料理店。更に進んだ右手には、バリ唯一の図書館があるが、日本の図書館を頭においてはいけない。あくまでもバリ図書館だ。その先は、携帯電話の専門店のオンパレード。夜になると、大音響で客寄せをしている。携帯電話のアクセサリーや新機種の購入、修理などの相談も、この界隈まで来れば事が済む。更に先に進んだ四つ角がこの通りの終わり。右角には、レベル21 Lebel21というショッピングモールが建設中。9月16日オープンだそうだ。


via www.nomad4ever.com
さて、レベル21の交差点まで来ると、車両は左折しかできない。その通りをディポネゴロ通り(Jl.Diponegoro)という。デンパサールの街を語るのに、この通りははずせない。その昔、最もトレンドだったのがこの通りだ。ピザハットの先左手には、リモ(Rimo)というコンピュータやプリンターなどの専門店がある。部品交換や日本語インストール、修理の相談もできる。更に先に北上すると、右手にはラーマヤナデパート(Ramayana)がある。



via harcourts.co.id

その道を挟んだ向かい側のエリアは、クルタ・ウィジャヤ(Kerta Wijaya)と呼ばれている。昔は、この奥に4階建てのトラギアデパートがあり、手前には多くの商店が立ち並んだ、大きなショッピングエリアだったのだ。しかし、トラギアが潰れると周辺商店も衰退し、シャッターの降りた建物だけがそのままになっている。それでも、表通りに近い家電用品店・靴屋・時計屋・眼鏡屋などは、現在でも専門店として営業している。店舗が大きく、品数が豊富。






寂れている奥の方をぶらぶら歩いていくと、美容用品問屋があったり、フレッシュジュース屋や、何だか旨そうなローカル飯屋があったりする。美容用品問屋の品々には、妙な日本語が書いてあり、到底日本製ではないと分かるが、そのおかしさに思わず爆笑。







この界隈、夜になると、安くて旨いナシジンゴや、屋台飯屋、揚げ菓子屋、たい焼き屋まで出る。ローカル色の強いこの場所では、思わぬ掘り出し物に出くわしたりするから、馬鹿にできない。でも、何しろ直接見て歩かないことには、出会いはないのであしからず。



今回も、ローカルしか絶対行かない大通りを2つ紹介した。デンパサール編はまだまだ続く。次回もお楽しみに!

共愛メディカルサービスバリ分院の小林先生に聞きました ⑧


海外で生活する中で、心配なのは病気や怪我をした時の医療面です。

当情報誌では、バリ島在住者や旅行者の方に安心・安全の医療を提供している、共愛メディカルサービスバリ分院の日本人医療スタッフ・小林先生へ、バリ島(インドネシア)で生活する中で注意したい事等を、インタビューしてきました。


第八回目の今回は、日本の薬と同じような効果がある薬」です。



-小林先生より-


本来は自己判断ではなく医師の診断を受けて頂くのが最も安心ですが、どうしてもという場合に参考になさってください。

熱が出た時や風邪の初期症状  パナドール
パナドールは3種類あり、青パッケージの「熱用」、緑パッケージの「鼻水+風邪用」、そして、赤パッケージの「カフェイン入りの頭痛薬」です。症状によって選んで頂けばいいと思いますが、カフェイン入りは避けたほうがいいでしょう。1回1錠、1日3回まで、次の内服までに6時間あけてください。

子供用のパナドールもあります。適応年齢、適応体重などを確認して使用してください。
熱が出た場合は水分を沢山取るようにしてください。水分を取らないと熱が下がりません。

また、日本の薬が効かないということも良く耳にしますが、そのような事は無く、これは使用するタイミングの問題です。例えば風邪は、初期に飲めば日本の風邪薬でも十分効果があります。

*****************************************************




次回は、「インドネシアで発症率が高い病気」です。

【特集】 ローカル街歩き ~デンパサール編その1~ 


デンパサール?ええと、デンパサール空港というが、空港があるのはクタ地区であって、デンパサールではない。デンパサール、デンパサールと耳にはするが、実際、デンパサールという街は、一体どんな街なのだろう?実は、行った事がないという人もいるのでは?

デンパサールとは、州知事庁舎をはじめ州政府官庁のあるバリの中心であり、ここには地元住民の台所とも言える最大の市場もある。バリ島観光はクタやスミニャック、ヌサドゥアだけじゃない!


さあ、ディープなバリ庶民のセンター街、デンパサールについてもっと知ろう!



<市場~ティアラデワタの巻>



ローカル街歩きデンパサール編その1は、庶民の台所‘パサール(市場)’から出発だ。
ここは、島最大の市場であり、毎日毎日朝日が昇る前に、島内各地方、或いは、隣島から様々な品物が一斉に集まってくる。食品・雑貨・儀式道具・衣料など、地元の人々の生活必需品だけでなく、ホテル・レストランなど観光客の為の食材までが勢ぞろいする。ここから更に各地区の小規模市場や、売店へと買われていくのだ。 

デンパサールには、バドゥン市場(Pasar Badung)とクンバサリ市場(Pasar Kumbasari)が川をはさんで隣接され、賑わっていたのだが、数ヶ月前に3階建てのバドゥン市場は火災で全焼し、現在は、再建されるまで暫定的に別の場所に移転している。チョクロミノト通りJl.Cokrominoto(元ティアラグロシール、ハリスホテルのはす向かい)のスーパー跡で営業を開始した。







鮮魚貝類・精肉・野菜・果物・菓子・調味料の他、衣料・儀式道具や花、線香・料理道具などが所狭しと並んでいる。ここには定価はない。すべて交渉で売買が行われ、人と人とが直接、より人間的にやり取りをする。様々な臭いがたちこめるが、色彩と活気、人々の逞しさを肌で感じる場所でもある。







「もちろん、全部燃えちゃったよ、ははは、ぜーんぶ!バドゥン市場からこっちに移って、以前のようには売れなくなったわね。この場所を知らない人もいるからね。早く、元の場所に戻りたい。」と、豪快に笑う売り子の女性。彼女たちは、買い手が何かを買っていくまで、あれこれを(他人の店の物まで)勧めながら、世間話を楽しむ。バリの台所、生活の源に来なければ‘バリ通’とはいえないだろう。



早起きして、買い物をして一息つくと、腹もそろそろすく頃だ。バドゥン市場の近く、ワヒディン通り(Jl.Wahidin)に入ってすぐの右並び(タムリン通りから来ると、ガジャマダ通りと反対側、左折した道)に、知る人ぞ知る‘お粥屋’ワルン・カルティニ(Warung Kartini)がある。一方通行だから、ともすると通り過ぎてしまうのでゆっくり行こう。



ワルンカルティニは、早朝から午前10時で閉店という、誠に潔い、市場の客や早朝ランニングの人達の為にあるような極小さな食堂だ。でも、お客はやはりひっきりなしに入ってくる。テイクアウトしていく人もいる。


白粥に錦糸卵やねぎが乗っているだけのシンプルなもの。しかし、この白粥、だしがきいていて何とも旨い。腹にやさしく芯から温まる嬉しい一杯だ。




バドゥン・クンバサリ市場の入り口は、ガジャマダ通りJl.Gajahmadaに面している。この通りの建物には歴史を感じる。店の上に住居がある‘ルコ=Rumah-Toko’という形態のはしりだろう。メガネ・帽子・民族衣装クバヤ・ベビー用品・建材などの、古くからの専門店が立ち並ぶ。買う物がなくても、ちょっとのぞいてみるのも面白い。





細い路地は、ナシジンゴ(Nasi Jinggo)発祥の場所だ。立ち寄った音響部品屋に入ったら、店の片隅にフリーザーを置いて問屋価格のソーセージを売っていた。音響部品とソーセージ・・・、これほど関係のない品物を、同じ店内で平気で売ってしまうところが何ともデンパサールなのだ!



建物の壁の空いているスペースには、大抵、絵が描かれている。これがまた、独特なアート。そう、デンパサールに住むバリ人も、アーティストなのだ。絵画はウブドだけじゃないぞ!





ガジャマダ通りの橋を渡って更に東へ向かうと、道のど真ん中にチャトール・ムカ(Patung Catur Muka)、所謂、四面像が出て来る。この右角にはデンパサール市庁舎がある。そして四面像の噴水を越えると、右手には緑の広場が現れる。ここが、かのププタン広場(Lapangan Puputan Badung)だ。



1945年終戦後独立を果たした翌年1946年、インドネシアに、かつて2年間日本軍が入る以前に、350年という長い間植民地として居座っていたオランダ軍が、日本が敗戦したことで、再度攻めて来たのだ。ププタンの戦いでは、一般民衆がオランダ軍の銃に屈しず、竹槍だけを構えた物凄い数の住民が列を成して立ちはだかった。前列が銃で撃たれると、その後ろに控えた者が槍を構える。その列が撃たれると、その後ろ、その後ろ・・・さすがのオランダ軍も脅威に慄いたという有名な実話の残る、その舞台がこのププタン広場である。




記念像は建っているが、今では明るく美しく整備された庶民の憩いの場所になっている。学生・老人・子供・仕事の合間に休憩に来る者・ジョギングや体操する者が、三々五々集う。



‘履物をぬいで’という立て札の立った石畳には小石がわざと立てて埋め込まれており、素足で歩くだけで足裏マッサージができるようになっている。イテテ、イテテ、、、と思わず変な歩き方になっていると、地元のおじさん、おばさんが、優しいまなざしを向けてくれる。休みの日や、週末には、様々なイベントも催されている。



この広場から道を挟んで東側には、ジャガッ・ナタ寺院(Pura Jagat Natha)とバリ博物館(Museum Bali)がある。満月や新月など特別な日には、各地からヒンドゥー教徒が祈祷の為にやって来る寺院だ。見上げるような真っ白い祠の最も高い所に、金色の‘アチンティア(ヒンドゥーの唯一神)’が光り輝いている。




バリ博物館には、大昔からのバリの歴史の流れや、宗教儀式について物語る貴重な品々が展示してある。バリ独特の建造物も見事だ。日本語が片言話せるガイドもいる。開館時間は、月-木曜 8時~15時、金曜 8時~12時30分。休館日は、土曜・日曜。


ヴェテラン通り(Jl.Veteran)には、鳥市場(Pasar Burung)と呼ばれる動物市場もある。飼い犬がいなくなったら、この市場へ探しに行け!という信じがたい話もある。鳥だけでなく、犬・猫・金魚・熱帯魚・亀・カメレオン・・・様々な動物とそれらの餌、ゲージ、カゴ等が手に入る。敷地の一角には、宝石や原石を磨いているコーナーがあり、気に入った石を選ぶと、その場で指輪や腕輪を作ってくれる。




ヴェテラン通りを左折し一本奥に入ると、アルジュナ通り(Jl.Arjuna)がある。この通りには、現地では有名なサテ・プリチン(Sate Pelicin)を売るワルンがある。その他、軒並みゲーム屋が多い通りだ。アルジュナ通りがガジャマダ通りにぶつかった信号を直進すると、スマトラ通り(Jl.Sumatra)だ。サラックという果物の専門店が並んでいる。その先、左右に分かれる道を左折すると、ハサヌディン通り(Jl.Hasanudin)。この通りには、古くからの電気屋が立ち並ぶ。突き当りを右折すると、マイジェン・ストヨ通り(Jl.Mayjen Sutoyo)に入る。



その先、左右に分かれる道を左折すると、ハサヌディン通り(Jl.Hasanudin)。この通りには、古くからの電気屋が立ち並ぶ。突き当りを右折すると、マイジェン・ストヨ通り(Jl.Mayjen Sutoyo)に入る。




小さな橋を渡ると、左側に薬問屋アポテック・アディ・グナ・ファルマ2(Apotek Adi Guna Farma 2)がある。医薬品の高いバリでは、安く薬が手に入る店として、地元では重宝する店の一つ。昼でも夜でも人がいっぱい!




更に直進すると右手に花屋が軒を並べる。冠婚葬祭時の配達もしてくれる。



ここまで来たら、折角だからティアラ・デワタ・スーパーマーケット(Tiara Dewata)へ入ろう!縞々のズボンをはいたゾウさんがトレードマークの地元スーパーだ。ここでは、観光地のスーパーとはまた違った庶民の匂いがする。庶民好みの食べ物や衣料品、日用雑貨が売っているスーパーの他、ゲームコーナーからフードコート、スイミングプールまであるのだ。地元庶民の好みの傾向が楽しめる。







ランチには、フードコートに立ち寄ってみよう。小さな食堂の集合体だから、色々な地方の料理が選べる。食べたい料理を選んで会計で報告しつつ先に支払い、レシートを店に持っていくと、料理を作って席まで運んでくれるというシステム。



腹が落ち着いたら、デザートにドーナッツ。ちょっと重いかと心配することはない。ジャガイモで作ったドーナッツDonuts Kentangのできたては、ふんわか柔らかな食感で、ついついもう一個と手が伸びてしまう。お勧めの一品。






デンパサール編その1は、ここまで。次回は、これまたディープなデンパサールの街をご案内しよう。